北海道札幌市を拠点に活動。ゴーメディアCEO兼ウェブコンサルタント。ウェブ制作・SEO対策・広告運用まで広くこなしている。わからないことはお気軽にご質問ください。
北海道札幌のSEOコンサルタント、菅野(ゴーメディア合同会社・代表)です。
SEOの専門家と名乗る人物から、
「リンクを獲得しなさい」
「記事をたくさん書きなさい」
「タイトルを工夫しなさい」
等と言われ時間や労力をかけてやってみたり、あるいはネットで拾ったSEO手法を片っ端から試してみたりして結局効果があるのか無いのかよくわからなくっているウェブマスターも多いです。
とりあえずやれることを全部やるというのも良いのかもしれませんが、SEO対策の考え方の基礎となる3つの着眼点をおさえてからやるだけでもSEOに対する考え方が身につきます。
それが何故SEOに良いのか?という事を説明できる状態でSEO対策に取り組むのが良いでしょう。
それではSEOの重要な着眼点3つを解説していきます。
私の場合はほとんどのSEO施策は以下の3つの目的があると考えています。
- そのサイトの「目的」を意識する
- そのサイトは「何を言っているのか」を意識する
- そのサイトは「誰が言っているのか」を意識する
どういうことか解説していきます。
そのサイトの「目的」を意識する
まず一つ目の着眼点が”そのサイトの「目的」を意識する”です。
同じ品質のコンテンツが2つあったとしてもそのサイトの目的がはっきりしているかどうかで検索順位は変わってきます。
「●●●を解決したい人」のために…という事が明確に分かるサイト構成で、どれだけ「●●●」について無駄なく深堀出来ているか?という事がSEOに重要です。
私はこれをサイト設計やSEO設計と呼んでいます。
キーワードや競合調査に基づいて上記ようなイメージでサイトの設計図を組み立てていきます。
一つひとつはどれほど高品質で丁寧に作られたコンテンツでもこの設計がなされていないと評価は上がってきません。
SEOというのはページ単位でしか見られにくいですが、「サイト全体」でのSEO視点も重要なのです。
サイト作成時にしっかりとしたSEO担当者が設計すればよいのですが、すでに出来上がってしまったサイトの設計をやり直す(=サイトリニューアル)のは骨の折れる作業です。サイトの企画段階でSEOコンサルタントやマーケティングに詳しい人物を参画させることをオススメします
そのサイトは「何を言っているのか」を意識する
検索者はキーワードでGoogle検索を行う際に必ず「検索意図」を持っています。
この検索意図を満たせるコンテンツをGoogleも上位表示させたいわけです。
検索者の意図を知ることがやはりもっとも困難です。
例えばこんなような検索語であれば検索者の意図を推測することは簡単でしょう。
ですが、
になるとどうでしょうか?
途端に検索者の意図が色々と広がりますね。
さらに、検索語が
このようになるといかがでしょうか?
相当な検索者の意図が入り乱れていますね。
このように検索語が曖昧であれば多くの検索意図に対応できるようページを分割したり、カテゴリページでSEO対策を考えたりします(=コンテンツSEOと言います)。
逆に「北海道 旅行 おすすめ スポット」のように検索者の意図が明確だとコンテンツは作りやすいですが、競争の激しいキーワードだった場合、すでに検索者意図に応えられるページが多く存在しており差別化に苦労するケースもあります。
一つ目に紹介したサイト全体の「設計」と併せて、この「コンテンツSEO」を考えていく必要があります。
安く外注で調達したコンテンツで、コンテンツSEOを行おうとせず基本的にはしっかりと自社でコンテンツ生産する体制を整えることが望ましいです。外注する場合でもしっかりとしたレギュレーションを作り品質管理に努めてください。
そのサイトは「誰が言っているのか」を意識する
最後に解説するのは「誰が言っているのか」です。
Googleから見て「サイトに書いてあることは分かった。でも誰が書いたんだ?信頼できるのか?」といった具合です。
これを対策するには基本的には外部要因です。
これまでは内部SEOやコンテンツによるSEOについて述べてきましたが、今回は外部対策になります。
そのトピックについて本当に詳しい人が非常に素晴らしい記事を書いたとしましょう。
でも記事が公開されたサイトがよく分からないドメインのページだったらGoogleの立場からしても怖くて上位表示させてあげることが出来ません(YMYLのような重要ジャンルであればなおさらですね)。
ですから、「誰が」という部分も重要なのです。
「誰」というのは自称では意味がありません。「(自称)医師です」と名乗って医療記事を書いても評価されにくいです。
「誰」というのは他者から推薦されないとならないわけです。
推薦してくれる他者も良く分からない人では無く、信頼性・権威性があるような人が良いでしょう。
現実の世界に置き換えても簡単に分かる通り、名前を聞いたことも無いような社長が「独立しろ!」というのと、ホリエモンが「独立しろ!」と言うのでは全く同じことを言っても信頼性が違いますよね。
そして「ドメイン名」はどこから推薦されているか、すなわち「リンク」されているか、です。
よくSEO業者は読ませる気が無いようなブログリンクを販売しています。
いわゆるサテライトサイトと呼ばれるものですね。
Web上を行き来する信頼のロジックが頭に入っていれば、そのような粗悪なリンクにお金を払うという行為はしないはずです(少なくとも疑問は持てるはず)。
結局言いたいことは、被リンクはSEO対策に今も健在です。
ですが、リンクにはWeb上を流れる信頼の意味があるので権威性のあるリンクを集める努力が必要というわけです。
また、それほど権威性は無くても多くのサイトから言及されていれば、信頼性とみなされSEOにプラスとなります。
この記事で一番伝えたいこと
ネットで調べただけでも無数のSEO手法・テクニックがヒットします。
ですが、大事なサイトにむやみにSEOを試す前にSEOの着眼点が分かっていれば、そのSEO施策が何故効果的なのか?という事が推測できると思います。
テクニックに走りすぎずGoogleの立場にも立ってみてSEO対策を考えていきましょう。