北海道札幌市を拠点に活動。ゴーメディアCEO兼ウェブコンサルタント。ウェブ制作・SEO対策・広告運用まで広くこなしている。わからないことはお気軽にご質問ください。
北海道札幌市でSEOコンサルティングを担当している菅野です。
今日は中小企業のためのSEO、特に「リンクビルティング」について書きます。
わざわざタイトルに「中小企業」とつけたのは、小さな組織で世の中に名前も存在も知られていなくても出来るリンク構築を解説するからです。
ゴミブログやサテライトサイトを使ったPBN(自作自演のスパム手法)については非推奨なので、ホワイトハットSEOでのリンク構築を解説します。
検索エンジンのガイドラインに沿ったSEO対策のことで、対義語に「ブラックハットSEO」がありますが、これはガイドライン違反のスパム行為などを指して言います。
被リンク獲得戦略①:リンクを獲得しやすいコンテンツを作成する
「高品質なコンテンツを作って被リンクを集めよう!」とSEOの専門家はよく言いますが、高品質なコンテンツを作っても多くの場合被リンクは集まりません。
たとえ被リンクをいくつか獲得できたとしても再現性に乏しいです。
コンテンツが高品質なのはそもそも大前提です。
このコラムではもう少し具体的な事例を教えます。
被リンクを集めやすい傾向にあるコンテンツを作成すればよいのです。
その代表例が、
- 用語辞典などの辞典系コンテンツ
- 属人的でキャラクターが全面的に出たコンテンツ
- 有名ではない会社やお店、人を紹介してあげるコンテンツ
- 速報コンテンツ
他にもあると思いますが、辞典のように引用言及されやすいコンテンツ、誰かが喜んで拡散してくれるコンテンツ、誰よりも早く公開する速報系コンテンツなどが被リンク獲得に貢献しやすいです。
オウンドメディアを展開する際にも「被リンク獲得」を意識してコンテンツを配置していけばより一層資産性が高まるのでおすすめです。
SEO業者が口をそろえて言う「高品質」なコンテンツだけでは名も無い中小企業にリンクは集まりません。
被リンク獲得戦略②:自社の別ドメインサイトからリンクを送る
最も簡単で確実な被リンク獲得方法は自社の別ドメインHPからリンクすることです。
ガイドラインではリンク目的のサイトを禁じているだけで自社内でリンクを送ることは何の問題も無いどころかユーザーにも利便性を提供できるので積極的にやっておくべきです。
このことを拡大解釈し悪用した例が「サテライトサイト」です。
目的のサイトへ被リンクを送ることだけを考えて作られた内容の薄いサイトの事です。
一時的に検索エンジンを騙し検索上位化出来たとしても長い目で見て上位が続くはずもなく最悪の場合「手動ペナルティ」を引き起こす悪手です。
残念ながら未だにリンクを購入する人がいるので、そのニーズを満たすためにリンク販売を行う業者も存在します。
リンクはすなわち、SEO価値の転送にあたる行為ですが、マイナス価値の転送もされることを知っておいてください。
検索エンジンが考える原則は「信頼できるドメインは別の信頼できるドメインにリンクする傾向がある」という考え方ですが、その逆もあり得るという事です。
被リンク獲得戦略③:他サイトに寄稿させてもらう
サイトにもよりますが、寄稿(記事の提供)をするとたいていリンクさせてもらえる権利をもらえます。
リンク目的での寄稿は提供先メディアにも失礼なのでしてはいけませんが、価値のある記事コンテンツを提供して自社にもリンクを貼ることは問題ありません(誰が書いたのかを読者に伝える役割もある)。
自社と関連のあるサイトに専門家の立場として価値のある記事を提供出来れば、読者・寄稿先サイト・リンクされた自社ともにWINWINの関係となる良い取り組みになります。
自社の業界でネットサーフィンをしているだけでも有望な寄稿先は見つかりますし、寄稿募集の告知が無かったとしても直接問い合わせてみると1つくらいは寄稿先が見つかるはずです。
寄稿先が見つかったらウェブマスターの指示に従って記事を提供しましょう。
寄稿などのメディア露出は技術や専門家としての知見があれば中小企業でも関係なくアピールできる有効な手段です。
被リンク獲得戦略④:立場・地位を確立する
インターネット上では、
も大事ですが、同じくらい
も重要です。
つまり、御社の業界の専門家としても立場を確立させることが重要なのです。
それはSNSで発言力を持ち有名になることや有力メディアに寄稿するなど、あなたが専門家であることの裏付けを増やしていくのです。
引用言及しバックリンクを得る際も「誰が言ったことか分からない」コンテンツよりも「専門家として立場が明確なあなた」が作ったコンテンツの方がリンクされやすいことは言うまでもありません。
特に病気や安全に関するような重大なジャンルは誰が言っているか、が重視されます。
専門家としての立場を作るには日々のコツコツとした情報発信やSNSの運用が大事です。
ある日突然、専門家を名乗っても(それが本当だとしても)ネットの膨大な情報の中では「自称専門家」程度の評価しかされないでしょう。
ブログなり、SNSなりで日々信用を積み重ねていくことが結局近道です。
例えば私なら、「北海道でSEOと言えば??」で最初に私か私の会社を思い浮かべてもらえるようブログを書いたりツイッターを運用しています。
3月に撃沈したメディアがV字回復以上はしたかな。
≪やったこと≫
・低品質ページのリライト
・サイテーションSEO
・直帰率改善(内部リンク)一応結果は出たけど、単に変動の調整幅な気もする。
— KAN@ホームページ屋 (@accesskanno) June 22, 2019
このような感じでその業界に関係のあるツイートしたり、他のメディアに露出したりしています。
中小企業でも工夫次第で専門家の地位は確立可能です。
大企業は「組織」で動きますが、中小企業なら「個」でも勝負できるのでぜひやってほしい取り組みです。
NGリンク構築手法
ついでに意図的にやるべきではないリンクビルディング(スパム)についても触れておきます。
サテライトサイト
リンク目的だけの内容の薄いサテライトサイトを作ってリンクを貼る行為は明確なガイドライン違反ですし、リスクを負ったからと言ってリターンはありません。
誰も利用しないリンクジュースなど高度に進化した検索エンジンには全く通用しません。
上手くやって検索エンジンを欺いたとしてもそれが持続することはまず考えにくいので別の努力をすべきです。
リンク集への登録
リンク集のようなサイトは一昔前まではたくさん見かけましたが、今では低品質サイトの代表格として姿を消しつつあります。
評価の低いサイトからのリンクはサイトにプラスに働かないのでやめておきましょう。
リンク集に限らずですが、役に立たないでアクセスも無い貼っただけのリンクは無価値です。
リンクはネット上の人気投票のようなものなので不正な票は排除されるか、もっと悪い場合は逮捕(ペナルティ)されます。