北海道札幌市を拠点に活動。ゴーメディアCEO兼ウェブコンサルタント。ウェブ制作・SEO対策・広告運用まで広くこなしている。わからないことはお気軽にご質問ください。
北海道札幌市のSEOコンサルタント菅野です。
今や多くの企業や事業者が公式ホームページを保有していて、ホームページを持たない会社を探すほうが困難なくらいです。
ですが、ホームページはただ保有していればそれで良い、というものでなく細かくメンテナンスを行ったり、SEO対策もアップデートしていく必要があります。
かなり古いサイトや大幅な改善が必要だと判断される場合は「サイトのリニューアル」を行う場合もありますが、リニューアルをするかしないかの判断基準のヒントについて解説します。
ビジュアルデザイン、UI・UXの観点でのホームページリニューアル基準
まずはホームページのデザインなど「見た目」的な部分からリニューアル基準を考えていきます。
単なる気分転換や見た目の好みでリニューアルをするのではなく、以下のようなポイントに着目してください。
スマホ対応(レスポンシブ対応)のためのリニューアル
ホームページリニューアル理由の筆頭は「スマートフォン対応」によるものです。
また既にスマートフォンに対応していたとしてもGoogle推奨の「レスポンシブ」対応を行うためリニューアルするケースも多いです。
レスポンシブウェブデザイン (Responsive Web Design, RWD) は、閲覧者の画面サイズや表示環境に適応して1つのウェブサイトが表示されるウェブデザインの手法。
これから新規でサイト制作またはリニューアルする場合、特殊な事業が無い限りレスポンシブ・ウェブデザインによりホームページ構築をするほうが良いでしょう。
Googleが推奨しているからだけではなく、利用者の閲覧環境もスマートフォン端末、タブレット端末、様々な画面サイズのパソコン、その他家電製品と多様化しているのもレスポンシブ・ウェブデザインを採用するべき理由となります。
また、サイト管理者側からしても1つのファイルで全端末に対応できるため管理しやすいというメリットもあります。
ブランドイメージ向上のためのリニューアル
既存のホームページでも普通に利用する分には何の問題も無いのだけれど…、何となく統一感が無いなどといった理由でホームページのリニューアルを検討する場合があります。
ホームページにアクセスが集まってきてビジネスが軌道に乗り始めるとやはり企業としてのブランドイメージを確立すべきです。
これまでは「一応普通に使えるレベル」だったホームページをリニューアルにより記憶に「残りやすい固有のデザイン」にすることでブランドイメージを向上させます。
ホームページにアクセスが多くなっている場合は本当に訴求できるデザインなのかよく検討し、リニューアルを行うと良いでしょう。
SEO観点でのホームページリニューアル基準
SEO集客の強化を念頭に置いてホームページリニューアルのご相談をいただくことも多いです。
サイトの全体的な設計がイマイチだと、どんなに頑張ってコンテンツを作ってもリンクを集めてもSEO効果が最大化されにくいです。
SEO集客に強いホームページになるようにリニューアルを行う場合の判断基準は主に以下のようなものがあります。
ドメイン変更に伴うリニューアル
ドメイン名というのは通常、永続的に使い続けるべきものなので変更する場面は基本的にはありません。
しかしながら、サイトを長く運用していくといくつかの要因で稀にドメイン変更を検討する場面が出てきます。
ドメイン変更はホームページのSEOにとって良くも悪くも変化を強いられるいわばターニングポイントとなります。
そのような背景があってサイトオーナーはドメイン変更の際にホームページリニューアルを検討することが多いようです。
この考え方は正しく、SEOの変化が大きい時期ドメイン変更に合わせてホームページの内容もリニューアルしたほうが改善インパクトは大きくなります。
ドメイン変更だけでなく、URL変更の際にも同じようなことが言えます。
- http:// → https:// に変更する際
- http:// → http://www. に変更する際
など。
構造化データ対応のためのリニューアル
セマンティックWebとはサイトの構造をコンピューターでも理解しやすいよう構造化タグを用いて要素に意味を持たせる「HTML5」から導入された仕様です。
過去にブログで記事も書いているのでセマンティックWebの意味についてはこちらに譲ります。
【セマンティックWeb】SEO担当者でも知っておくべき構造化タグの基礎知識
構造化データに対応させるためのメンテナンスは場合によってはHTMLのバージョンから変える必要があり、全面的な改修となってしまうことがあります。
なので、この機会にせっかくだからとリニューアルを検討するウェブマスターも多く、リニューアルを考えるタイミングとしてぴったりと言えます。
Google検索結果でのナレッジパネルや強調スニペットは検索結果に表示される強調された説明やフロー、表、レシピなどです。
検索者の意図が明確な場合に検索意図を先回りして表示する傾向にあります。
『ゆで卵 レンジ』なんかで検索しても表示されます。
URL構造、title改善、内部リンクなどの内部SEO対策を行うためのリニューアル
URL構造、title改善、内部リンクなどの内部SEO対策をひとまとめに対策したい場合も大掛かりなメンテナンスになってしまうのでリニューアルを検討する場面も非常に多いです。
SEOを考慮して作らなかった制作会社によるホームページや自作ホームページでも検索エンジンは賢いので一定までは成長するとは思います。
がしかし、成長が早い段階で頭打ちになってしまいSEO集客の苦戦を強いられます。
無駄なリニューアルで消耗するのではなく、出来るだけ最初からSEOを意識した設計・内部対策でホームページを作りたいところです。
もしSEOに満足しておらずリニューアルする場合でも、信頼できるSEOに強いWeb担当者と相談しながら進めるほうが良いです(もっと最悪な場合、リニューアルのリニューアル…なんて悪夢もあり得ますからね)。